ゆらゆらタユタ

わたしのブログ

怖い話

母の恋人

わたしの父はとにかくやべ〜人間だった。プライドが高く他責思考で、暴力的で感情的で男尊女卑なアル中だった。酒を飲むと暴れるし、酒がなくても怒り狂う。 当時の父に「アル中は依存症なので病院に行きましょう」なんて言おうもんなら死ぬほど殴られただろ…

口裂け女に「ブス!」と叫べば

内田ゲンペイの趣味は、終わっていることに、道ゆく知らない女に向かって「ブス!」と叫ぶことだった。あと混み合う駅で大人しそうな女を狙ってぶつかりに行ったり、エレベーターで女とふたりきりになれば不必要に距離をつめ、怯える様を楽しんだりもした。…

彼女が『姉』になった日(後編)

(前回の話)「姉の死により、私の人生も終わった」から始まるその文章は、山田さんの告発だった。 ……姉の命を奪った事故以降、山田さんは姉の代わりになるため生きてきた。家では姉の名で呼ばれ、姉の部屋と遺品を使い、骨を喰らって暮らしていた。8月の終…

彼女が『姉』になった日(前編)

中学生の頃、新聞委員だった。しかも委員長だった(じゃんけんに負けた)。活動内容は月イチの学年新聞づくり。新聞といっても、印刷してみんなに配るわけじゃない。生徒指導室の壁に掲示するのだ。各クラスの委員から記事を回収し、体裁を整えながら模造紙…

ふりむくな君は #1

「私が見えるの?」 自分に霊感があると知ったのは、高校の入学式だった。自分が一番乗りのはずの教室に女の子がいた。手足が長くて色白で、横顔のラインが美しい。机の上に軽く腰掛け、窓の外をぼんやり眺めていた。 わたしが思わず見惚れていると、彼女が…

人形をクラスメイトとして扱うことを求められた話

※人名はすべて仮名です。 成人式の日、久しぶりに地元の友人たちに会った。中学から私立に進み、地元とは少し距離ができていたわたしは、最初は同窓会への参加すら迷っていた。けれど会ってしまえば次々と記憶が蘇り、素直に再会を喜べた。 少し参加者の減っ…

死んだ先輩と転職活動

会社の先輩の森さんの話なんだけど、彼女は普通にいい人なのね。いつも穏やかで優しくて、 怒ってるところは見たことない。ていうか、いつも笑ってる。ただ明るいってのとはちょっと違って、レベル1の笑顔をずーっと顔に乗せてるみたいな。 でね、この森さん…

「首を探しに行きます」と言われて

※久しぶりに創作以外の記事。ちょっと怖い話です。特定されそうなところはボカしています。 中学1年生の時、部活終わりに先輩に呼び止められた。 「着替え終わったら、1年全員で更衣室に来て」 いわゆる呼び出しだと思った。他の部活の同級生は「調子に乗っ…