ゆらゆらタユタ

アラサーとゆとりを取り巻くもろもろ

件名:先日の別れ話について

2020年11月18日 10時15分 件名:先日の別れ話について 宛先:今泉 衛 差出人:水野 鈴香 今泉さん お疲れ様です、恋人の水野鈴香です。 先週金曜、今泉さんからの唐突な『別れよう』というLINEに対し、何度か問い合わせをしておりますが、ご回答をいただけま…

全自動お茶汲みマシーンマミコとマッチングアプリ

ごめんねマミコ、アプリ退会しちゃいました。 会って早々、ドリンクが運ばれてくる前に、レナは申し訳なさそうに言った。レナはマミコの高校時代からの友人で、今は大学職員として働いている。 アプリというのは、いわゆるマッチングアプリである。3年間彼氏…

はいはい、わたしがやりました。

え、サオリさんがネットで中傷? インスタですか? うそ、フリマアプリまで? なんだか最近、投稿少なくなったなとは思ってたんですけど……そういうことだったんですね。 うわぁ、かなり酷いですね。サオリさんあんなに良い人なのに。こういうのって、やっぱ…

さよなら店長、地獄行き

「次に付き合う人の人生は、めちゃくちゃにしようと思ってるんです」 休憩中、成り行きで一緒にお弁当を食べることになった島本さんの発言に、あやうくお箸を落とすとこだった。島本さんはわたしと同じ本屋で働くアルバイト。学生の頃からこの店にいて、勤続…

わたしが好きなら死んでくれ

8年越しの片思いが実り、ショウくんに好きだと言われた瞬間、「今すぐ死んでくれ」と思った。 高校の入学式で一目惚れしたショウくんには当時幼なじみの彼女がおり、それがまた、可愛くて健気で素敵な子だった。そんなふたりのピュアでじれったく、少女漫画…

うさぎとカメ#カメのかなめちゃん

※こちらの話とリンクしています 昔々、従姉妹と一緒にお受験し、ひとりだけ落ちた女の子がいました。わたしです。 「ほら、うさぎとカメなのよ。うちの子うさぎなだけだから」 親族のお花見で、ほろ酔いの叔母さんがそう言った瞬間、わたしは『カメちゃん』…

うさぎとカメ#うさぎのサキちゃん

いとこのカメちゃんとは、小さい頃から仲良しだった。カメちゃんというのはもちろんあだ名で、童話のうさぎとカメからきている。 わたしとカメちゃんの母親どうしが姉妹で、娘のわたしたちは同い年。自分で言うのも何だけど、わたしは容姿とコミュ力にそれな…

テニス、セックス、ヘッドスパ

30になってもセックスの良さがイマイチ分からず、女友達が絶賛するセフレと寝てみることにした。 「絶対に好きになりません」 「セックスは1回きりです」 「連絡先は消去します」 そんな念書まで書かされたので、「ランちゃんが彼を好きなら遠慮するよ」と言…

全自動お茶汲みマシーンマミコと指輪とセックス、あと殺意

テツくんの言う、今日家行ってもいい? が今日生理じゃないよね? の意味だと知ったのは、大学3年の頃だった。 家に行ってもいい? を言葉通りの意味だと誤解した当時のマミコは、生理中にも関わらずテツくんを招いて夕食をふるまい、マークスアンドウェブの…

全自動お茶汲みマシーンマミコとマミコをぺしゃんこにする男

驚くべきことに、最近のマミコはひとりの男に入れあげている。テツトくん。広告代理店に勤めるサラリーマンで、マミコの大学時代の元カレである。 テツトくんとは大学3年から、1年半ほど付き合った。マミコが今の会社へ入社を決めるにあたって、彼と結婚する…

慰謝料600万の恋

内容証明郵便ってやつを、生まれて初めて受け取りました。彼の奥さんからでした。彼の奥さん? ……はい、不倫をしてました。相手は職場の上司です。 慰謝料……って、あの……。いや、わかってますよ。配偶者に浮気された場合、その不倫相手にも請求できるんでし…

宮田和成は親友の形見

「もう帰っちゃうの?」 甘える腕をふりほどき、わたしは彼の家を出た。 三軒茶屋の駅近マンション。とはいえ電車はとっくに終わってるから、もうタクシーに乗るしかない。あと数時間待てば始発が出るけど、ことを済ませた男の部屋で、時間を浪費する術をわ…

嘘つきロミオと絶対死なないジュリエット

幼い頃から神童と呼ばれ、すくすく育って天才となった。奇抜な発想・泣きぼくろ・ちょっと抜けてるところがチャームポイントの22歳です。 大学生になったわたしは、趣味でアプリの開発をしていた。簡単に言うと、アプリを入れたスマホから、嘘のメッセージを…

ヨウくんと女と女と女

2年前と同じく、よく晴れた気持ちのいい日だった。 日差しは柔らかく、風はさわやかで、まさに結婚式日和。チャペルはステンドグラスが素敵だったし、披露宴会場は天井が高くて開放感がある。見事な庭園を絵画みたいに切り取る窓。テーブルやブーケにあしら…

全自動お茶汲みマシーンマミコとマミコのことが大好きな男

3月14日、仕事終わってから会える? とショウタから連絡があったのは、3月のはじめのことだった。ショウタはマミコのことを彼女と思っている男のひとりで、今や1番の古株である。ナカモトショウタ、24歳。友人と起業した会社でゲームやアプリを作っている。 …

ワンナイトラブにラブはあるのか

花から花へ、蜜を吸うようにワンナイトラブを繰り返しているわたくしですが、先日ひとりの友達に「何がワンナイトラブだよキモ、どこがラブだよマジキモい、ヤリ捨てされてるだけじゃんほんとキモ」と言い捨てられて、思うところがあったのでこうしてブログ…

都合のいいあなた

「いい加減まともな男を見つけろ」 390円のビール片手に諭されたあの日、ハタチのわたしが「まともな男なんかどこにもいない」とわめいたら、ちょっと間をおいて佐藤が言った。「……俺は?」。唖然。 佐藤は大学の同期だけど、年齢は2つ上だった。いつでも甘…

全員うるせえ、特にお前

「あのさぁ、マジでいいかげんにして」 そう言ったなっちゃんの視線は鋭く、体に穴が空きそうだった。何も言わないところからして、亜由たちも同じ気持ちなんだろう。男子は状況が飲み込めず、遠慮がちな視線をいったりきたりさせている。 なっちゃんの言う…

2018年 書いたもの

あけましておめでとうございます。 去年はブログ10本、AMでの連載が16本、秋から始まったアイスムでの連載が3本、計29本の記事を書きました。その中で特にお気に入りの10本をまとめました。アクセス数などは関係なく、単に気に入ってる順です。時間がある時…

ちょうどいいブスは自分の中で完結してくれ

今月のはじめ、芸人の山崎ケイさんの著書「ちょうどいいブスのススメ」のドラマ化が話題になっていた。 www.ytv.co.jp ネットで拾える情報を拾って、まず思ったのはこういうことだった。 本を読んでいないし、ドラマの詳細もわからないけど、「自分がブスだ…

枕営業なんてしません

あれ、西條さんですか? わぁ嬉しいな、お久しぶりです! 今日は出張だったんですか?あぁ、あの新しいビルの案件、西條さんが担当なんだ。さすが、うちの元エース。……ううん、2年も経ってないですよ。先輩が本社に異動して、まだ1年と8ヶ月。 はい、今は定…

いつかあなたを裏切るわたし

昼間のカフェで彼氏の不満を口にする女が嫌いだった。口から出る愚痴、入っていくケーキ。 ゆるやかに、けれど延々と悪口は続く。そう、悪口。でも悪口だと言われたら、「そんなつもりはないんだけど」と、彼女は唇を尖らせるだろう。となりのテーブルのカッ…

平面女より愛をこめて

「連絡、来るって思ってました。 あのお別れから約1年。 あの子とはまだ続いてるんですね。ううん、いいの。大丈夫。だってもうすぐ終わるから。あなたはわたしのところに帰ってくるって、最初からわかっていましたよ。 あの日あなたに言われた言葉、今でも…

全自動お茶汲みマシーンマミコと他人の夫

あ、と言われてげ、と思った。 ここはアウトレットモール内のカフェ。ひとりで休憩していたマミコの隣の席にやってきた夫婦。声を出したのは夫の方で、今それを悔いているであろう彼は、マミコの会社の営業部長・セリザワさんだった。 仕方なくマミコは立ち…

「こんなファッションは痛い」特集に慰められていたころの話

今朝タイムラインを眺めていたら、この記事が炎上していた。 otonasalone.jp 上品さや清潔感とは対極の位置にあるロックTシャツは、10代〜せいぜい20代前半までしか許されないアイテムです。精神的に大人になり切れていないのかな、常識がなくて変わった人な…

全自動お茶汲みマシーンマミコと伝統(笑)

マミコの会社に新しく事務員が入った。新入社員のスミちゃんはマミコよりひとつ年下である。 マミコの会社には昭和の残り汁につけたボロ雑巾みたいなクソルーティンがあり、1番年下の事務員が毎日こなすことを義務付け……いや、『期待』されていた。マミコの…

ねとられ女と愛の盗難

こちらから読むとわかりやすいです↓ www.yoshirai.com ねとられ女と"愛の盗難" お疲れ様。ごめん、待った? 呼び出した理由、わかるよね。そう。あなたが私の彼氏を寝取った件です。別に謝ってほしいんじゃないんだけど……で、どっちから? ……そう、絵里から…

マジでフラれる5秒前

「今日会える?」ってLINEが来たから嬉しくて、でもバレないように「じゃあ家にくる?」なんてそっけないテキストを送ったのに、返ってきたのが「いや外で会おう。話したいことがある」だったからもういっそ死んでしまいたい。これ完全に切られるやつだよね…

プロポーズ後の置き手紙

コウちゃんへ 昨日はプロポーズありがとう。一晩考えたんだけど、やっぱり結婚できません。 本当は顔を見て言うべきだけど、こんな手紙を残して出ていくことを許してください。この家にある私の荷物は全部処分して構いません。 これから理由を書きますが、読…

2017年 書いたもの

2017年が終わります。 今年のはじめ、「月に2回以上ブログを更新しよう」と決めました。挫折したのは翌月です。 夏からは、ありがたいことにAMさんで連載が始まったので、継続的に文章が書けました。ブログの記事が17本(この記事を入れれば18本)、AMでの連…