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わたしのブログ

他人を「お兄ちゃんみたい♡」「弟みたい♡」とかぬかすなら欲は見せないと神に誓えよ

あなたがどう思ってるか知らないですけど、わたしは本当に悟くんが好きなんです。あなたは「急に有名になった悟くんが悪い女に騙されないか心配」みたいなことを言うけど、本当に余計なお世話なんだよ。いい大人でさ、異性の友達の恋愛にまで首突っ込むの異様だなって思わない? 求められたらアドバイスくらいするだろうけど、普通もっと距離とるっていうか、見守るみたいなスタンスじゃないの。

「悟は弟みたいな存在だから……」。ねぇそれ本気で言ってる? きっつい。高卒のわたしが言うのもなんだけど、赤の他人を疑似家族にして許されるのは大学生までじゃない。きっと「友達よりは親密だけど絶対に下心を出さない存在」みたいなニュアンスなんだよね? それって親友じゃダメなの? ダメなんだよね。ふたりきりで会うことはほとんどない。飛び抜けて親しいとは言えない。つまり親友と呼べるほどの仲じゃない自覚はあるんだよね? それでも悟くんの「姉」の立場をとれば、より踏み込んだ「心配」ゆえの「お小言」「忠告」が許されるとでも思ったの? 100歩譲って姉を気取るのは勝手だけど、悟くんから「姉みたいな人」って紹介されたことはある? ないよね? あなたの「弟」発言を否定しなかったとかは入らないからね。優しい人なのはわかってるよね。悟くんはあなただけじゃなく、誰の意見も否定しないよ。あなたは小学校からの幼なじみだけど、それだけ。悟くんはひとりっ子なので姉はいません。

 

「そんな怒ることないじゃん」、ね。「気に障ったなら謝る」? なめんなよ。別にさ、悟くんに自称姉の幼なじみがいてもいいんだよわたしは。ちょっとはダルいと思うけど、わたしの知らない歴史や関係性もあるんだろうしさ。でも、あなたはダメです。あなたは「弟」とか言いながら、彼にバリバリ下心を持ってるからです。上品ぶってるけど、口元から粘ついたよだれが糸引いてるのが見えるんだよ。気色悪いな。

 

そうやってヘラヘラして、頭の中では今日の件を友達にどう話すかを考えてるんでしょ。「なんか嫉妬でキレられちゃった」「若い子とは感覚が違うな」「でもちょっとメンヘラじゃない? あの子」みたいな話でまとめる気なの? あの、ちがうからね? あなたが正々堂々戦わず、姉弟の盾の隙間からしょーもない意地悪投げつけた結果がこれなんだよ? 「そんなつもりなかった」とか「変に受け取られた」とかいうラインはとっくに超えてんの。わたしだって最初はそう思おうとしたけど、あなたはそこまで不器用ではない。ラインのギリギリ内側を狙ったテクニカル意地悪。めちゃ器用。意地悪の才能があると思う。これは嫌みじゃなく、本当に。

 

たしかに、昔々大昔、悟くんの初恋はあなただったんでしょう。でも付き合わず、友人関係が20年続いた。今も見るからに陰キャな悟くんが、どんな中学生だったかは想像がつく。美意識の高いあなたの恋愛対象にはならなかったんでしょう。それは好みだから全然いいと思う。でも30歳を過ぎて、悟くんは一躍有名作家になった。小説を書いてることすら誰にも話してなかったらしいし、きっと驚いたよね。しかも悟くんは一発屋じゃなかった。作品は次々映像化されて、どの本屋に行っても一番目立つ棚に積まれてる。来期またドラマになるんだってね。本当にすごいと思うよ。でもわたしは、悟くんが作家だなんて付き合うまで知らなかったし……普通の人は作家の顔なんて知らないんだよ。わたしが文学オタクに見える? 何度も言ってるけど、出会いはバイト先のカフェに毎日通って来る悟くんに、わたしが一目惚れしたこと。これが怪しいって言ってる時点でさぁ……悟くんのことなめてるんだよ。悟くんが、作家の肩書きなしで若い女に相手にされるわけがないと思ってる。

 

あなたは今も昔も悟くんを見下してるんだよ。でも、悟くんが作家になったことで見直したんでしょ。もっとはっきり言おうか? 自分の中で「結婚してやってもいい」存在に勝手に昇格させたんでしょ。有名になっても悟くんは悟くんのまま。人見知りで女性が苦手で、引きこもりみたいな生活を続けてる。もちろん垢抜けてもいない。そんな彼なら、自分が少し近づいて隙を見せてやればゲットできると思ったんじゃない。グロいね。自分から餌をちらつかせて、相手が食いついてきたら「そんなつもりなかったのに」みたいな顔をしたいんだよね? 

 

「そんなつもりなかったのに」「でも、ふと彼といると気持ちが穏やかになるのに気づいて」「好意を受け入れることにしたんです」みたいな? 男は元カノがいつまでも自分を好きだと思ってるって言うけど、女も大概だと思う。ううん、ていうか……あなたはプライドが高いのに自己肯定感が低くて、30を過ぎて恋愛、いや結婚かな? での大逆転を狙っている。周りに紹介をお願いして回るのはプライドが許さないし、マッチングアプリなんてもってのほか。結婚相談所も論外。そんなあなたの、最も手頃で納得のいく結末が、幼なじみの有名作家。この際ビジュアルは目をつむりましょう……そういうことでしょ? グロすぎる。だからさ、「作家になったことで寄ってくるような悪い女」の筆頭があなたなんだよ。ずっと悟くんと知り合いだったのに、まったく眼中になかったんだから。……よく「心配」なんかできたよね?

 

あなたが卑怯な手を使った分だけ、わたしももう容赦しないよ。今日もしゅんとした顔で帰って悟くんの胸で泣く。何も言わないつもりだよ。想像力で食べている彼は、わたしのためにどんな物語を用意してくれるかな。もう二度と呼び出さないでね。謝りたいって言うし、悟くんも心配そうな顔をするから、今日は一応時間作ったけど。あなたはずーっとわたしじゃなく悟くんとその周りへの見え方しか考えてないよ。本当に失礼だと思う。さよなら。お家に帰って、AIに悟くんとの夢小説でも書いてもらえば?

 

おしまい

 

(この話の前段)彼氏の幼馴染にマウント取られ続けていた話↓

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「兄みたい♡」と甘えていた相手に距離を置かれる女の子の話↓

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NANA界の最も都合が良い「兄」・ヤスについてのブログ↓

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