ゆらゆらタユタ

わたしのブログ

2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧

”いいやつ”無罪・面食い有罪の風潮を許すな

あの、たしかにね? 過去にあなたに告白された時、社内恋愛NGを理由に断りましたよ? ちょうど1年前ですね? 同期を集めたBBQの帰り、今思えばやや不自然な流れで2人きりになった帰り道。ガチガチに緊張したあなたが、震える声で言った「好きです、付き合っ…

口裂け女とTOKYO HUNTING DAYS / Chapter2:さよならサンタさん(2)

(前回の話はこちら) 夜、千紗は遅れずに事務所に現れた。わたしたちは電車で高円寺に向かった。茶色いバッグを肩から下げた千紗は、わたしが背負った黒いリュックをじっと見つめている。 「何?」「あんたって鞄持ってたんだ」「うざ」今日は週刊誌の記者設…

口裂け女とTOKYO HUNTING DAYS / Chapter2:さよならサンタさん(1)

(第1話はこちら) Chapter2:さよならサンタさん 久しぶりに米を炊く気になったのに、炊飯器が壊れていた。まだ買って2年も経ってない。 家電の保証書をすぐ出せるような生活はしていないので、探すのは大仕事になった。物置にしている所長部屋に放置してあ…

口裂け女とTOKYO HUNTING DAYS / Chapter1:新宿の口裂け女(3)

(前回の話はこちら ) 3か月と期間を決めて、わたしは口裂け女の身辺調査をすることにした。父親には「他にやることができたので調査は降りる」と連絡を入れた。もともとニートのわたしを見かねて無理に作った案件なので、父に異論があるはずもない。むしろ…

口裂け女とTOKYO HUNTING DAYS / Chapter1:新宿の口裂け女(2)

(前回の話はこちら) 翌日、インターホンで目が覚めた。寝ぼけ眼で時計を見ると12時だった。閉めきったカーテンを通り抜けた光が、事務所を薄明るくしている。わたしはソファーベッドに横たわったまま、あたりをまさぐりスマホを手に取るが、画面は真っ黒で…

口裂け女とTOKYO HUNTING DAYS / Chapter1:新宿の口裂け女(1)

Chapter1:新宿の口裂け女 汚い事務所で目が覚めた。酸っぱい匂いでまたゴミを出し忘れたことに気づく。足元に転がるペットボトルを足で端に寄せ、ソファベッドから起き上がる。時刻を見ると17時。年中閉めっぱなしのカーテンの隙間から、オレンジ色の陽が射…